こんにちは。
ノビーゼ® パジャマ研究員のまきこです。
これまでノビーゼ® パジャマ研究室では、「寝返り」や「パジャマのつっぱり」、そして着心地を支える「布量」や「縫い目」ついて研究してきました。
では、その布をどんな形に切って、どう組み合わせれば、動きやすいパジャマになるのでしょうか。
今回は、普段はなかなか目にすることのない、パジャマの「パターン(型紙)」について研究してみたいと思います。
パジャマの形は、ただ大きくすればいい?

眠っている間、私たちの身体は意外とよく動いています。
横を向いたり、寝返りを打ったり、腕を上げたり、ひざを曲げたり。
そんな動きのたびにパジャマがつっぱってしまったら、せっかく心地よい生地を使っていても、その良さを十分に感じることができません。
「だったら、ゆったり大きく作ればいいのでは?」と思ってしまいますが、実はそう単純でもありません。
大きすぎれば、生地が余ってもたついたり、寝返りをしたときに身体の下に巻き込んでしまったりすることもあります。
必要なのは、ただ「ゆったり」ではなく、“身体が動くところに、必要なゆとりがあること”。
そのバランスをつくっているのが、パターン(型紙)です。
「動きやすい形」をつくるプロ

パジャマ屋IZUMMのパジャマのパターンをお願いしているのは、長年ユニフォームのパターンを手がけてきたプロのパタンナーさんです。
ユニフォームとパジャマ。
一見、ずいぶん違う服のように思えます。
けれど、実は大切にしていることには共通点があります。
それは、「人が動くための服」であること。
・腕を上げる
・身体をひねる
・しゃがむ
・座る
仕事中のさまざまな動作を妨げないユニフォームをつくるには、単に身体の寸法を知っているだけでは足りません。
「この動きをしたとき、肩はどう動くのか」
「腕を上げると、どこが引っ張られるのか」
「身体をひねったとき、布はどこへ逃げればいいのか」
そんな人の身体と動きを知っているからこそ、動きやすい形を型紙の上につくることができます。
寝返りを考えることは、身体の動きを考えること

パジャマでも考え方は同じです。
眠っているときは、立っているときとは身体の動き方が違います。
・仰向けから横向きになる
・肩や背中を丸める
・腕を頭のほうへ伸ばす
・ひざを曲げる
こうした動きに対して、肩まわりや背中、袖などに無理があると、生地が引っ張られて「つっぱり」につながります。
だから、動きやすいパジャマをつくるには、
「人の身体がどうできているか」
だけでなく、
「その身体がどう動くのか」
まで考える必要があります。
一枚の型紙には、見た目からはわからない、そんな工夫が詰まっています。
男性と女性では、身体の形も違う

もうひとつ、パターンを考えるうえで欠かせないのが、男性と女性の体型の違いです。
以前、パタンナーさんと打ち合わせをしていたとき、印象に残った話がありました。
「男性は、ウエストは太いけどヒップが小さいんです。女性はその反対で、ウエストが細く、ヒップにボリュームがある。身体の凹凸が大きいんですよ」
なるほど。
普段、私たちは「男性用」「女性用」と何気なく服を選んでいますが、パタンナーさんは身体をもっと立体的に見ているんですね。
メンズ、レディース、それぞれのパジャマでは、そうした身体の特徴を考えながらパターンをつくります。
そして、男女兼用のパジャマには、また別の難しさがあります。
男女兼用は「同じ形にする」ことではない

男女兼用というと、「男性でも女性でも着られるように、真ん中くらいの形にする」と思われるかもしれません。
でも、それでは単に大きくて曖昧な服になってしまいます。
男性が着ても窮屈ではなく、女性が着ても余りすぎない。
肩、胸、腰、丈、ゆとり。
それぞれの違いを理解したうえで、どこに余裕を持たせ、どこをすっきりさせるのか。
そのバランスを細かく調整していくことで、男女どちらが着ても自然に身体になじむ形に近づけていきます。
ここにも、長年いろいろな人の身体と動きを見てきたパタンナーさんの経験が生きています。
「伸びる生地」だけでは、動きやすいパジャマにはならない

ノビーゼ® には、横方向にほどよく伸びるという特徴があります。
でも、生地が伸びるだけで、動きやすいパジャマが完成するわけではありません。
身体の動きに合ったパターンがあり、そこにノビーゼ® の「少し伸びる」という性質が加わる。
生地とパターン、その両方が身体の動きに寄り添って、はじめて心地よさにつながる。
私たちはそう考えています。
パジャマを広げて眺めても、型紙の工夫はほとんど見えません。
けれど、腕を動かしたとき。
寝返りを打ったとき。
横向きになったとき。
「なんだか動きやすい」
そう感じる、その「なんだか」の中に、パタンナーさんの技術が隠れています。
パジャマでも、見た目を美しく

動きやすさと同じように大切にしているのが、着たときの見た目です。
パジャマだからといって、見た目を気にしなくていいわけではありません。
パジャマは眠るときだけでなく、くつろぐ時間にも着るもの。
家族と過ごすときも、自分ひとりのときも、着ている自分が気分よくいられるような見た目を大切にしたい。
ゆったりしていて動きやすい。でも、だぼっとしすぎず、すっきり見える。
そんな「着心地」と「見た目」のバランスにも、パタンナーさんの経験が生きているのです。
一枚の型紙に、眠る人への配慮を

良いパジャマのパターンとは、単に身体のサイズに合わせた型紙ではありません。
人の身体を知り、動きを知り、男性と女性それぞれの体型の特徴を知ったうえで、
“眠っている身体が自然に動けるようにつくられた” 型紙。
ノビーゼ® の心地よさというと、つい「伸びるガーゼ」に目が向きます。
けれど、その伸びをきちんと活かしているのは、身体の動きを考え抜いたパターンです。
見えないところにも、ちゃんと理由がある。
そんなパジャマづくりの裏側を、これからもノビーゼ® パジャマ研究室で少しずつ研究していきたいと思います。
次回は、「ガーゼパジャマの洗濯」について。
私たちが販売するのは一般的なものより高価格なパジャマ。
品質にこだわったガーゼを、長く心地よく使うためのお手入れ方法をお伝えしたいと思います。
▼ スマートルームパンツタイプ
寝ている間もズボンの裾がずり上がりにくい「スマートルームパンツ」を採用。すっきりしたシルエットも魅力です。
▼ ストレートパンツタイプ(お買い得)
ゆとりのある形で、ゆったりはきたい方におすすめの「ストレートパンツ」を採用。少しお買い得になっています。在庫限りです。
PAJAMAYA IZUMM オリジナル素材 『ストレッチ2重ガーゼ ノビーゼ®』
前回記事
良いパジャマほど縫い目にこだわる理由とは?「袋縫い」が肌にやさしいひみつ|ノビーゼ® パジャマ研究室(13)







