こんにちは。

ノビーゼ® パジャマ研究員のりりかです。

 

前回は、「良いパジャマほど布を惜しまない理由」についてお話ししました。

私たちは、眠っている間の身体が自然に動けるよう、必要な布量を大切にしています。

 

今回は、その快適さを支えるもうひとつの工夫、「縫製」についてご紹介します。

パジャマを選ぶとき、生地のやわらかさやデザインを見ることはあっても、「縫い目」を意識する方は少ないかもしれません。

ですが、一晩中肌に触れ続けるパジャマだからこそ、縫い目のつくりは着心地を大きく左右します。

私たちは、生地だけでなく、裏側の縫製にも理由があると考えています。

縫い目は着心地を左右する

一般的なオーバーロック縫いとパジャマ屋
IZUMM 袋縫い

服を着たとき、肌に触れているのは生地だけではありません。縫い目もまた、眠っている間ずっと肌に触れています。

 

一般的な衣類では、「オーバーロック縫い(ロックミシン縫い)」という縫製が多く使われています。布端がほつれないように処理する、広く使われている縫い方です。

もちろん、普段着として着る分には十分な仕様です。

 

ただ、肌が敏感な方の場合は、縫い代が重なる部分の厚みや、裁ち目の凹凸が気になることがあります。

 

そこで私たちが、ノビーゼ® シリーズをはじめとした一部のパジャマで採用しているのが、「袋縫い」です。袋縫いは、生地の裁ち目を内側に包み込むように縫い合わせる方法です。

切りっぱなしの裁ち目が内側に隠れるため、なめらかな肌当たりになります。

 

表から見ただけではほとんど違いは分かりません。でも、肌はその違いをしっかり感じています。

袋縫いは手間のかかる縫製

縫製工場

袋縫いは、一度縫って終わる縫製ではありません。

生地を縫い合わせたあと、もう一度縫う工程が加わるため、一般的なオーバーロック縫いよりも時間と手間がかかります。

 

また、裁ち目を包み込むために必要な縫い代も増えるため、生地の使用量もわずかに多くなります。その分、縫製や材料にかかるコストも高くなります。     

 

効率だけを考えれば、もっと簡単な縫製方法を選ぶこともできます。

それでも私たちが袋縫いにこだわるのは、パジャマは眠るための衣類だからです。

 

一晩中肌に触れ続けるものだからこそ、見えない部分にも手間を惜しまない。

それが私たちのものづくりの考え方です。

肌にやさしい縫製が眠りを支える

パジャマ屋IZUMM ノビーゼ®︎ UNO 肌に優しい縫製

眠っている間、人は何度も寝返りを打っています。

そのたびに、パジャマも身体と一緒に動くため、縫い目も肌に触れています。

もし、その縫い目が気になってしまえば、無意識のうちにストレスになってしまうこともあるかもしれません。

 

眠る時間は、一日の約3分の1。

 

その時間を心地よく過ごすためには、生地だけではなく、縫い目まで快適であることが大切だと私たちは考えています。

 

肌は、人の身体の中で最も大きな臓器と言われています。

外からの刺激を受け取り続ける肌だからこそ、余計な刺激をできるだけ減らしたい。

 

その積み重ねが、リラックスした眠りにつながっていくのではないでしょうか。

私自身が気づいた「縫い目」の違い

縫製で敏感な肌に刺激

以前の私は、服の縫製なんて気にしたことがありませんでした。

 

けれど商品づくりに関わるようになってから、自分の服を裏返して見るようになりました。

すると、普段着用している服の多くは、オーバーロック縫いで仕上げられていました。生地が二重になる部分には少し厚みがあり、縫い代が余分に出ていることもあります。

 

普段は気にならなくても、お腹や太もものような敏感な部分に当たると、なんとなくムズムズしたり、かゆく感じたりすることがありました。

特に冬のお風呂上がりは、肌が乾燥していることもあり、その違いをより強く感じます。

 

表から見れば、どちらもやわらかそうな服です。でも、本当に肌に触れているのは裏側。

そのとき初めて、「着心地は生地だけでは決まらないんだ」と気づきました。

見えない縫製が心地よい眠りをつくる

袋縫いは、着てしまえば見えなくなる部分です。オンラインストアの商品写真を見ても、その違いはほとんど分からないかもしれません。

それでも、その見えない工夫が、肌当たりのやさしさにつながっています。

 

良いパジャマは、生地が良いだけではありません。

布量や設計、そして縫製。

ひとつひとつの細かな工夫が重なり、眠るための心地よさが生まれています。

目には見えにくい部分だからこそ、丁寧につくる。

私たちは、そんな考え方でパジャマづくりを続けています。

 

次回は、「パジャマのパターン設計」について。

普段着の服とは違う、パジャマならではの型紙。私たちのパジャマづくりを支えるパタンナーさんのこだわりから、その型紙が生み出すパジャマの着心地と価値を紐解きます。

 

 

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前回記事

良いパジャマほど布を惜しまない理由とは?見えない「布量」が着心地をつくる|ノビーゼ® パジャマ研究室

 

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