こんな経験ありませんか?

こんにちは。ノビーゼ® 研究員のみゆきです。
前回は、寝返りが眠りを支える大切な調整機能であることをお話しました。

では、その寝返りを妨げてしまうものは何でしょう。パジャマを着ていてこんなことを感じたことはありませんか?

 

・腕を伸ばすと肩が引っ張られる

・寝返りを打つと背中がつっぱる

・パジャマの裾がずり上がる

・首元が引っ張られる

 

でも、こういうことは、昼間着ている洋服ではそれほど気にならないのに、不思議とパジャマでは気になることがあります。

私自身も、夜中にふと目が覚めたとき、「あれ?なんだか肩まわりがよれてしまっているな」「背中のほうへパジャマが引っ張られて肩に負担がかかっている気がするな」と思うことがありました。もちろん、睡眠は年齢や体調などさまざまな影響を受けます。でも、眠っている間に感じる小さな不快感は、できるだけ少ないほうがいいはず。

では、なぜパジャマはつっぱりを感じやすいのでしょうか。その理由のひとつは、昼間と睡眠中では身体の動き方が大きく違うからです。

私たちは眠っている間、一晩に20〜30回ほど寝返りを打つといわれています。しかも、その動きは無意識。

起きている時のように、服を引っ張って整えることもできません。
だからこそ、睡眠中の身体の動きを考えたパジャマ選びが大切になってくるのです。

からだに沿わず、ずりあがるパジャマ

「つっぱり」とは何か?

そもそも、「つっぱり」とは何でしょう?
実は「つっぱり」は専門用語ではありません。私たちが感じる「動きにくさ」や「引っ張られる感じ」を表す言葉です。具体的には生地やパターンが身体の動きに追いつかず、どこかに余計な力がかかっている状態を指します。

例えば

腕を前に出す

肩甲骨が広がる

背中の幅が広がる

パジャマがその動きについていけない

肩や脇に力がかかる


こんな流れで、「なんだかつっぱるなぁ」と感じることがあります。
実際に試してみるとわかりやすいのですが、両腕を前に伸ばして背中を丸めてみてください。その時に、背中や脇が引っ張られる感覚があれば、それが「つっぱり」です。

また、かぶりのおしゃれ着でも似たような経験があるかもしれません。伸びない布帛(ふはく)生地で作られたブラウスやTシャツを脱ぐとき、「頭が抜けない!」「肩が引っかかって腕が抜けない!」と慌てたことはありませんか?

あの時に感じる窮屈さも、身体の動きに対して生地や設計が追いついていない状態のひとつです。

ブラウスなどの布帛の伸びないおしゃれ着

つっぱりが起きる3つの原因 

では、具体的にどんなことがつっぱりの原因になるのか考えてみましょう。

原因① ゆとり不足

特に「背中・肩・脇」に必要なゆとりが足りないことが原因になります。昼間は問題なくても寝返りでは肩甲骨が開くことで生地のゆとり不足になりやすいのです。

原因② 縫い目の位置

服は、1枚の布ではなく、前身頃や後身頃、袖など、複数のパーツを縫い合わせて作られています。そして実は、縫い目の部分は生地そのものよりも動きにくく、伸びにくいという特徴があります。

例えば、1枚の大きな布で身体を包んだとしたら、布は自由に動きについてきます。ところが服は、何枚もの布を縫い合わせて形を作っているので、腕を動かしたり寝返りを打ったりすると、身体の動く力が縫い目のところで引っ張られる感覚があります。

特に肩や脇、袖付けなどは動きが集中する場所。縫い目の位置や形が身体の動きに合っていないと、その部分が伸びずに「つっぱり」として感じられることがあります。

つまり服の動きやすさは、生地だけでなく、どこで布をつなぎ、どこに縫い目を配置するかによっても大きく変わるのです。

原因③ 生地の伸縮不足

パターンが良くても生地が全く伸びないと、身体の動きに追従しにくくなります。

私たちは眠っている間に何度も寝返りを打ちますが、そのたびに肩や背中、脇まわりは少しずつ形を変えています。生地に適度な伸縮性があると、その動きに合わせて生地も追従しやすくなり、身体への負担を減らすことができます。

ノビーゼ® の考え

ノビーゼ® は「伸びるガーゼだから快適」ではありません。

伸びれば伸びるほど良いというわけではありません。生地だけが伸びても、ゆとりの取り方や縫い目の位置、袖付けなどの設計に無理があれば、つっぱりは生まれてしまいます。

私たちは眠っている間に、一晩に20~30回ほど寝返りを打つといわれています。1回1回は小さな負担でも、そのたびに肩や背中が引っ張られていたらどうでしょう。
大きなストレスではなくても、身体は無意識のうちにその影響を受けているかもしれません。

だから私たちは、生地だけでなく、縫い目の位置や袖付けの形にもこだわっています。どんなに柔らかい生地でも、身体の動きが集中する場所に無理があれば、本来の心地よさを発揮できないからです。

「伸びるガーゼ」と「動きを考えたパターン」。

その両方が揃ってはじめて、寝返りを妨げにくいパジャマになると考えています。私たちが目指しているのは眠っている身体が自然に動ける環境を整えることで、よりよい眠りを作るパジャマです。

パジャマ屋IZUMM ノビーゼ®︎ 伸びるガーゼと動きを考えたパターン こだわりの縫い目の位置や袖付けの形

小さなつっぱりは見過ごされやすい

眠っている間のことは覚えていません。だからこそ、私たちは「寝苦しい」「なんとなく動きにくい」を当たり前と思ってしまいがちです。

でも、その違和感は年齢のせいだけでも、体質のせいだけでもないかもしれません。

もしかすると、身体の動きとパジャマがうまく合っていないという小さなサインなのかもしれません。

ノビーゼ® 研究室では、これからも「眠っている身体が自然に動けること」を大切に考えながら、ものづくりを続けていきたいと思います。

次回は、普段はあまり意識することのない「ウエストゴム」について。でも実は、体調を崩した時ほど、その大切さに気づかされる部分でもあります。パジャマ屋IZUMMが長年大切にしてきたゴムへのこだわりをお話ししたいと思います。

 

 

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前回記事

人は眠るとき、どこを動かしているのか|ノビーゼ® パジャマ研究室

 

 

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