お中元とお歳暮の違いとは？時期やマナー、意味など基礎知識を解説！

現代では、夏の贈り物として一般化されているお中元ですが、元来は三元の一つである「中元」の旧暦7月15日に神様を祝ってお供え物をする、中国の道教の行事が由来とされています。
日本にも、ご先祖様の供養としてお供え物をする「盆礼」という風習があり、中国の「中元」と日本の「盆礼」が結びついたことが「お中元」の起源になったという説があります。
旧暦の7月15日は、新暦のお盆にあたり、年が明けてから中元までの半年間、お世話になった方へ感謝の気持ちを伝えるという意味合いを込めて、この時期にお中元を贈るようになりました。

日本古来より、年越しの祭りとして行われていた「御霊祭（みたままつり）」が「お歳暮」の由来とされ、「年（歳）の暮れ」である年末を表す言葉として使われていました。
親族や近所の人に、先祖の霊へのお供え物を届けたことが大もとと言われており、お正月にご先祖様や年神様にお供えをする習慣は今も続いています。
現代では、年の暮れの12月20日頃までに、今年一年間、お世話になった方への感謝の気持ちと、翌年のご挨拶という意味合いを込めて、お歳暮を贈るようになりました。

どちらも「お世話になった方に感謝の気持ちを伝える」点では同じ意味を持ち、且つ「お供え物を贈る習慣」と結びついていますが、大きな違いは「贈る時期」です。
夏のお盆の時期に贈る「お中元」、冬の年末に贈る「お歳暮」。贈り物をする季節が違うだけで、いずれも目的や意味にほとんど変わりはありません。
また、お中元とお歳暮は、年ごとに両方贈るものと思われがちですが、どちらか片方でも問題はありません。
近年では、一年を締めくくるお歳暮を重視して贈る傾向にあるため、相場はお中元よりもやや高めに設定することが多いようです。

お中元を贈る時期が、地域によって異なるのはご存じでしょうか。
一般的には7月半ばまでとされていますが、地域ごとに時期が違っており、東日本と西日本でも一か月ほどのずれがあります。ふさわしい時期にお中元を贈るのもマナーのひとつ。お贈り先の地域に合わせて、贈る時期を決めると良いでしょう。

北海道エリアは、7月中旬～8月15日までとなっており、贈る期間は新盆から旧盆の時期にあたります。
約一か月という、比較的長い期間がお中元シーズンになりますが、間近になって慌てないためにも事前の準備がおすすめ。
配送の場合、遠方から北海道へのお届けには日数がかかることもありますので、余裕をもって早めに準備を進めておくと安心です。また、北海道は他の地域に比べて夏が短いため、清涼感のある品物を贈る際は、7月下旬までに届くように手配すると良いでしょう。

東北・関東エリアは、7月初旬～7月15日までとなっており、贈る期間は新盆の時期にあたります。
7月初旬からと時期も早く、しかも約2週間という短い期間しかないため、ある程度ゆとりをもって早めに準備を進めておくと良いでしょう。 また、先方に配送する場合は、6月中旬から手配をはじめることが増えているようです。お中元シーズンが短いこともあって、お届けが短期間に集中してしまうため、間近に手配してしまうとお届け日の指定ができない可能性もあります。お中元の時期にお届けできるよう、配送予約をしておくと安心です。

北陸エリアは、地域によって贈る期間が異なります。
都市部など、ほとんどの地域は、7月1日～7月15日に贈ることが多いようですが、山間では7月15日～8月15日の地域もあるようです。また、県内においても地区によって時期がずれている場合があるので、事前に先方の地域と贈る時期を確認しておくと良いでしょう。
新盆にあたる地域では約2週間、新盆から旧盆にあたる地域では約一か月と、エリアによってお中元シーズンは異なりますが、いずれにしても早めの準備が安心です。

東海・関西・中国・四国エリアは、7月中旬～8月15日までとなっており、贈る期間は新盆から旧盆の時期にあたります。
関西では旧盆（月遅れのお盆）が習慣になっているため、旧盆に合わせてお中元も月遅れで贈るようになったと言われています。
お中元の期間は比較的長く、一か月程度と余裕はありますが、事前に準備を進めておくと安心です。配送の場合も、間近になって慌てて手配するよりも、お中元の時期にお届けできるよう、前もって準備をしておくと良いでしょう。

九州エリアは、8月1日～8月15日までとなっており、贈る期間は旧盆の時期にあたります。
全国で最も遅く、期間も2週間程度しかないため、早めの準備がおすすめですが、受け取りが7月だと早いとされるので、先方が受け取るのは8月に入ってからにすると良いでしょう。
配送の場合、遠方から九州へのお届けには日数がかかることもありますので、余裕をもって手配しておくと安心です。また、新暦の8月に行うお盆の時期と重なるので、贈り忘れをしないよう気を付けましょう。

沖縄エリアは、旧暦の7月15日までとなっており、贈る時期は年ごとに異なるため注意が必要です。
沖縄県のお盆にあたる、旧暦「7月13日～7月15日」を新暦に当てはめた場合、8月中旬～下旬の年もあれば、9月初旬の年もあります。この3日間がお中元シーズンになるため、新暦だといつにあたるのか事前に日付を確認しておくと良いでしょう。
配送の場合、遠方から沖縄県へのお届けには日数が多くかかるため、早い時期から手配の準備をはじめておくと安心です。

お中元を贈る相手は、身近な方や、遠方にいてなかなか会えない方など様々ですが、相手との関係性も考慮した上で、果たしてどのくらいが相場なのでしょうか。
家族や親戚など、関係性が近い相手には、3,000円～5,000円程度といわれています。また、友人や知人の場合は3,000円程度、会社の上司や仲人の方には5,000円程度、特にお世話になっている方へは5,000円～10,000円程度が目安とされています。
お中元は毎年のことなので、無理のない予算で贈るようにしましょう。

夏の贈り物がお中元なのは知っていますが、初めて贈る方はもちろん、毎年のように贈っている方でも、贈る際のマナーは意外と知らないもの。そこで、一般常識として知っておきたいお中元のマナーについてご紹介します。
お中元を贈る時期ですが、東日本と西日本でも違いがあるため、届け先の地域がいつお中元の時期なのか、確認してから贈るようにしましょう。また、早く届けてしまっても問題はありませんが、なるべくなら、受け取る時期を先方の地域に合わせて贈ると良いでしょう。
包装については、一般的に熨斗をつけるのがマナーです。手書きの場合、鉛筆やボールペンはNG。黒以外を使うのも好ましくないとされています。また、お中元の時期よりも遅くなってしまった場合は、表書きが変わりますので注意が必要です。
お中元を頂いた場合のお返しについてですが、お祝いではないのでお返しをしなくてもマナー違反にはなりません。ただし、頂いたお礼と感謝の気持ちを伝えるためにも、お礼状を返すのがマナーです。
お中元に限らず、贈り物をする際に一番大切なことは、贈る相手を気にかけて思いやる気持ちです。先方に失礼のないよう、マナーも考慮してお中元を贈りましょう。

ありきたりの定番品よりも、相手の記憶に残る、一風変わったお中元ギフトはいかがでしょうか。
暑さが増してくると、寝苦しくてなかなか寝付けない…、朝起きたら寝汗でベタベタ…など、ぐっすり快適に眠れない日が多くなりがちです。夏でも心地よく眠るためにパジャマがおすすめな理由は、締め付けが少なく、適度にゆったりしていることで眠りやすくなるからです。また、素材別の場合、通気性・吸水性に優れたガーゼパジャマや、さらっとした肌ざわりで速乾性に優れたコットンリネンのパジャマが選ばれています。
いつもお世話になっている方や、特別なお付き合いのある方へのお中元に、ワンランク上の上質な夏パジャマを、感謝の気持ちと一緒に贈ってみませんか？

お中元とお歳暮の違いや由来をはじめ、お中元を贈る時期が地域によって違っていたり、金額の相場やマナーなど、意外と知らないこともあったと思います。
また、機能性に優れた夏のパジャマは、斬新なお中元としておすすめです。
お中元シーズンを迎えるにあたり、家族や親戚、親しい知人や仕事の関係者と、より良い関係を長く築いていくためにも、相手への感謝と思いやりの気持ちを大事にして、お中元を通じて良いお付き合いができるようにしたいですね。