春の始まり、立春(りっしゅん)を2月4日に迎えていますが、春とは名ばかりで、冷たい雪に、また肩をすぼめる午後です。 そんな寒さの中でも、摂理は確実に新しい季節を指し示し、また、芽生えの季節が巡ってきました。四回目の春を迎えるこのコラム、新しい日々も暦を辿って、日々の暮らしに目を向けて、皆様と一緒に新しい景色を探したいと思います。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。 七十二候は、東風解凍(はるかぜこおりをとく2月4日~8日頃)、黄鶯哯晥(うぐいすなく2月9日~13日頃)、魚上氷(うおこおりをいずる2月14~18日)と続きます。東から吹く暖かい風は氷を解かし、山では鶯が鳴き始め、川や湖では氷の割れ目から春を知る魚が跳ねる、そんな、春、始まり、その胎動のような候となります。

2024.02.08