少しずつ、夜になるのが遅くなり、春の気配を想うこの頃ですが、この時期、気温は最も低くなり、冬の本気を感じます。二十四節気は大寒(だいかん、たいかん1月20日)を迎えています。七十二候は、款冬華(ふきのはなさく1月20日~24日)、水沢腹堅(さわみずこおりつめる1月25日~29日)、鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく1月30日~2月3日)、と続きます。真冬の緑少ない景色の中で、ほっと一息、暖かみを感じる黄色や白の丸いフキノトウの花が咲く一方、真冬の大気は沢の水さえ厚く凍らせます。そんな中でも、日の緩みを捉えるニワトリは卵を産みはじめます。季節の巡りの接点に近づき、極寒の中にも次の時間への期待を感じさせる候となります。

2024.01.22