いよいよ春。3月6日、啓蟄(けいちつ)を迎えました。七十二候は、蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく3月6日~10日)となり、桃始笑(ももはじめてさく3月11日~15日)、菜虫化蝶(なむしちょうとなる3月16日~20日)と続きます。凍えた大地は緩み、地中で時を待っていた生き物たちが戸を開き春の瞬きを享受する頃、桃の花は咲き、菜っ葉を食べて育った青虫たちはさなぎを経て、蝶々となり飛び立つ…。いよいよ、白黒の景色に魔法がかかって端から色づくように、春の息吹を感じられる、そんな候となります。

2023.03.06