「ひんやり感じる」と宣伝されていたラグを使って肌荒れした経験のある大口です。
全ての人がそうではないと思いますが、素材によっては吸湿性が低く汗がベタつく感じがありムレやかゆみの原因になることがあると後で知りました。知らないって怖いですね。あらためて、肌に触れるものはきちんと選ばないといけないと思った一件でした。
天然繊維と合成繊維
モノに溢れている現代。衣類や寝具といった直接肌に触れるものも素材や種類が多く、私のように知らずに使ってトラブルになることもあります。まずは適切な知識というものが大事だと身をもって知っているので調べてみました。
私たちの身の回りにある繊維は大きく分けて、天然繊維と合成繊維の二つがあります。天然繊維は、植物の茎や種子などから採れるものを原料とする”植物繊維”と、羊毛やアンゴラ・カシミヤ、そして絹などの動物の毛や繭を原料とする”動物繊維”があります。植物繊維は吸湿性や通気性に優れている特徴があり、動物繊維は保温性や柔らかさに優れているなど、どちらにもその良さがあります。
一方で、合成繊維は化学繊維とも呼ばれ、石油や天然ガスなどを原料として化学的に処理して作られる繊維です。中でも最もよく目にするのがポリエステルではないでしょうか。他にも、ナイロン、アクリルなどがあり、ナイロンは摩擦や熱に強い、アクリルは羊毛に似た性質で軽いなどの特徴があります。
天然繊維、合成繊維のどちらにもそれぞれの良さはありますが、比べてみると合成繊維は全体的に吸湿性が低く、汗を十分に吸わない可能性があります。それが原因で湿気や熱がこもり肌に炎症を起こすこともあるのです。また、静電気が発生しやすい、肌との摩擦が強いものなどもあり、「かゆみ」「かぶれ」といった肌トラブルの原因になりやすいのです。まさに私の肌に起きたのがこれです。
それに比べると、天然繊維は自然界のものから作られるので吸湿性や通気性、保温性などに優れ、肌への負担が少なく安心して使えるというわけですね。
綿100%パジャマとは
綿は、アオイ科ワタ属の植物の実が弾けて「コットンボール」と呼ばれるふわふわの綿が生まれます。それを繊維にして紡いで糸にし、織って布にしたもの。100%植物由来なのです。
肌への負担が少ないということからこうした綿100%の衣類を選ぶ人が増えています。特にアトピー性皮膚炎のある人や敏感肌の方などには、汗やムレからくる肌トラブルを少しでも緩和したいという気持ちから選択するのだと思います。
しかし、特に敏感肌ではないとしても自然素材の心地よさや安心感から選ぶ人も増えているようです。静電気も起きにくく、子どもから大人まで安心して着られるからですね。
ではデメリットは一つもないのかというと、そういうわけでもありません。合成繊維と比べて劣るのはシワです。綿素材は合成繊維に比べるとシワはややできやすいです。しかし、パジャマやルームウェアなら多少シワがあっても問題ありませんね。
また、洗濯したあとの乾きは合成繊維に比べるとやや乾くのが遅いと思われがちですが、春夏物であれば朝洗濯すれば夜には乾くので、着回すことができます。秋冬物であれば2セット用意しておけば心配ありません。
そう考えると、安心素材で着心地が良いという大きなメリットはデメリットを帳消しにしてくれるものだと感じられます。
愛用して初めてわかる「良さ」
例えばこんなことはありませんか?
・寝るときに肌がムズムズしたり、かゆくなったりすることがある
・化繊のパジャマだと汗をかいてムレる、朝起きるとベタベタしている
・敏感肌やアトピー体質の家族に、安心して着させてあげたい
・寝具やインナーと合わせて、できるだけ合成繊維(化学繊維)を減らしたい
綿100%のパジャマを愛用される方は、肌トラブル回避・家族の健康・快適さの追求などの面から選ばれている方が多いです。
パジャマは一晩中まとって、寝汗を吸って、体温に寄り添ってくれるものだからこそ、「何が入っているかわからない素材」ではなく、天然素材だけの安心感がほしい、そんな声が増えているのです。
そんな綿素材の良さは使ってみて初めて実感するものでもあります。
実は私もその一人です。元々体育会系の私は綿パジャマを着る前はジャージで寝ていました。ジャージは動きを妨げないのですが、やはり熱がこもったり寒い時は逆に寒さを感じたりとパジャマとしてはあまり向いていないと綿パジャマを使って初めて気づきました。
肌にあたっても刺激が少ないので、かゆくなることもありませんし、着心地がソフトなのでリラックスするのに最適だと実感しています。
綿と他の素材を合わせて使っている綿混もありますが「綿100%」はただの素材表示ではなく、“快適に眠れる”という信頼の証。
「やっぱり綿100%じゃないと眠れない」
そんなリピーターが多いのも、納得です。
私の周りでも「綿のパジャマは手触りが良くて安心して着られる」「一度使うと手放せない」「一着を長く着られて良い」などの声が聞こえます。
パジャマは外出用の衣類と違い、1日の終わりに身につけるもの。ただ寝るためだけの衣類ではなく、心身の健康を保ち、明日への元気をもらう大切なアイテムでもあるのです。だからこそ、自分や大切な人が気持ち良いと感じられるものを選びたいですね。
あとがき
前述したように、寝る時に着る物については無頓着でした。子どもの頃はパジャマを着ていた記憶はありますが、いつからジャージで寝るようになったのか自分でも覚えていません。
しかし、そんな私も今では旅先にもパジャマを必ず持参します。浴衣やガウン型など宿泊施設で用意していただいているものは、寝返りなどではだけたり、キツかったりしてよく眠れないのです。持参したパジャマだとぐっすり!
まさに、着てみてわかる綿パジャマの良さを日々実感しているのです。