二十四節気も穀雨を迎え、春も後半となってまいりました。

最近、午後になると強風が吹きすさび、花粉やら黄砂やらでお肌がひりついたり喉がイガイガして辛いなどの症状が!

 

のどや胸のあたりが苦しい、咳込んでしまう、そんな呼吸器のトラブルには「れんこん」を使って優しく症状を軽くしていきましょう。

薬膳の考えでは呼吸器の乾燥には「白いもの」がよいとされています。

そういえば、大根のはちみつ漬けなどものどにいいと言われていますね!

れんこんの主成分はでんぷん質なので、甘味があり食べやすい印象です。このでんぷん質が熱からビタミンCを守ってくれるので、加熱しても失いにくいそうです。

水溶性、不溶性食物繊維がバランスよく含まれているほか、先述のビタミンC、むくみ防止のカリウムなどミネラルも多く含まれ、腸の健康や免疫力の向上などに役立ちます。

 

れんこん独特の粘り成分は粘膜を保護する働きがあり、咳、ぜんそくの発作止めとして、また健胃作用も望めると言われています。

れんこん湯

このれんこん湯、 作り方はとってもシンプル。

バリエーションもつけやすいので、飽きずに楽しめます。

 

材料

・れんこん 100gくらい(残りはガレットに使います)

・お好きなお塩 ひとつまみ

・お水 れんこんのしぼり汁と同量

・クコの実 適量

 

作り方

1. クコの実を水(分量外)につけておく

2. れんこんをよく洗い、皮ごとすりおろす

3. キッチンペーパーやガーゼんどを使って1の汁をしぼる

4. 鍋にしぼり汁と同量のお水と塩ひとつまみを入れ、中火で沸騰させないように温めていく

5. 温まりとろみが出てきたら、容器に移してクコの実をかざる

 

止まらない咳にもなかなかの効力を発揮してくれるので、喉の調子が悪いな~と思ったら、れんこんをストックしておいてもいいですね。

 

また、生姜のすりおろし汁をプラスしてもおいしくいただけますよ~!

そして残ったれんこんで【れんこんのガレット】も作っていきます。 

れんこんのガレット

材料

・れんこん     100gくらい

・天然塩      ふたつまみ

・こしょう     少々

・お好きなオイル  おおさじ1

・シュレッドチーズ おおさじ12

・ローズマリー   適宜

 

作り方

1. れんこんをスライスし、ボウルやジップ袋などに入れる

2. に天然塩とこしょうをまぶし、10分くらい置く(粘りが出てきます)

3. オイルを敷いたフライパンにれんこんを薄く平たく重ね、形を整えながら弱火にかける

4. シュレッドチーズをまんべんなく振りかける

5. こんがりと焼き色がついたら、裏返しへらなどで押さえつけながら焼いていく

6. 両面に焼き色がついたら好きな大きさに切ってお皿に盛り付け、ローズマリーをかざる

 

ビタミンB類が豊富なチーズには粘膜を保護する働きもあるため、乾燥から守ってくれそうです。

 

国際食学協会認定 食学アドバイザー

島根 恵